第2回: コンフィグレーションマネージャーと Windows10

最終更新: 2019年12月20日

他のPCや、他のバージョンへ設定を移行する際には、コンフィグレーションマネージャーをお使いいただいていると思います。

コンフィグレーションマネージャーで設定を保存すると、拡張子 t3c のファイルと同名のフォルダーが作成され、両者を設定を移行したいPCへコピーして読み込ませます。


設定を移行したいPCが複数台ある場合、保存した設定をファイルサーバーの共有フォルダーへ置いておき、各PCから参照して適用したいことがあります。このような場合、Windows10(8.1) では少し注意する点があります。


Windows10(8.1) では、ファイルサーバーの共有フォルダーをドライブ(Z: など)にマウントした先からコンフィグレーションを読み込むと、うまく適用することができません。

一方、UNC 形式(\\servername\foldername\filename) でフォルダーを参照して読み込むとうまく適用することができます。(もちろんファイルをすべてローカルのハードディスクにコピーして適用するのも問題ありません。)


Windows7 ではこのようなことはありません。

これは一体、何が違うのでしょうか???


実は Windows8.1 以降で、Windows の動作が少し変わっています。

この現象はその変更に起因しています。


ThinkDesign でコンフィグレーションを適用する場合は、「ファイルをコピーする」過程と「レジストリの情報を適用する」過程の2つの工程があります。コンフィグレーションマネージャーでは、後者の実行にレジストリエディターが使用されています。そして、レジストリエディターの実行は、UAC(ユーザーアカウント制御)に制御されており、実行を許可すると、レジストリエディターは 管理者として実行されます(←ここが重要!)


管理者」は、「現在 Windows を使用しているユーザー」とは違うユーザーとの扱いなので、現在のユーザーとは設定が異なります。現在のユーザーでサーバーの共有フォルダーをドライブにマウントしていたとしても、通常管理者にはそのような設定は無いのです。つまり、「現在のユーザーでドライブにマウントした先のフォルダーにあるファイル」の適用を「管理者のレジストリエディター」に指示しても、管理者にはそのようなファイルは無く、適用することが不可能なのです。


これは、レジストリエディターを起動して、ファイル→インポートからPCの状態を調べると確認することができます。

ここには通常使用しているユーザーでドライブにマウントされている共有フォルダーなどは確認することができません。


それでは Windows7 で適用可能なのは?


Windows7 でレジストリエディターを起動して、ファイル→インポートでPCの状態を調べると、何と現在のユーザーのドライブ設定等が反映されているのです! これが、Windows7 で適用が可能だった理由です。


本来、現在のユーザーと管理者とは別のユーザーなので、設定が異なっている方が正しい動作と思われます。そのため、Windows8.1 以降では、動作が「正しいもの」に変更されているようです。

コンフィグレーションマネージャーを使用する際にはご注意ください。


thinknews vol.609(2019年7月12日配信)

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