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第78回: 連続性チェック:曲面
前回は曲線間の連続性を定量的に調べる方法をご紹介しました。今回はそれに引き続き、曲面間の連続性を調べる方法をご紹介します。 前回同様、連続性チェック コマンドを使用します。タイプとして、「 曲面 - 曲面 」を選択します。 対象の2曲面の連続性を調べたい境界線付近を選択すると、選択した曲面間の連続性の値を表示します。 いくつか値が表示されます。このコマンドでは、G2(曲率連続)まで評価することができます。 このコマンドで注意すべきは、接線連続(G1)以降です。 G1(接線連続): 曲面の場合は、面の裏表が考慮されます。 評価項目に「法線の」と付いていることに注目してください。 曲面の連続性は、選択した境界線における、各曲面の法線の方向を比較することで評価されています。 次の例の曲面は、相互に接線連続ですが、面の方向(裏表)が反対になっています。また、青い線が青い面の法線、紫の線が紫の面の法線を表しています。 この場合、境界線における各法線の方向を比較して、角度としては 180 度と表示されます。曲面のどちらかの裏表を反転すると、法線の方向が一致
11 分前


T3Japan tools トピック第28回: パラメトリックと比例
少し前になりますが、ミニセミナー 第47回:中点と曲線のパラメーター をお送りしました。 この第47回は、「曲線の 中点 は必ずしも長さの真ん中の点ではない」ということを解説した回です。 これに関連して、アドバンスGSMコマンドの一致条件の「 パラメーターと比例 」についても解説しました。 曲線の素性によって、一致条件は「 パラメーター 」が良い場合と「 比例 」が良い場合がある、ということでしたね。 ところで、実際にアドバンスGSMコマンドを使用する際に、この、「 パラメーター 」と「 比例 」を切り替える頻度は多いでしょうか? これはつまり、デフォルト設定の「 パラメーター 」を、「 比例 」に変更することが多いでしょうか?ということです。 取り扱うデータの素性にも依りますが、中には、いつも「 比例 」に変更している、という方もいらっしゃるかもしれません。 この項目は、アドバンスGSMコマンドの 詳細 オプションを展開しないと表示されないため、毎回手動で切り替えるのは少し面倒ですよね、、、 T3Japan tools にはこのデフォルト
11月21日


第77回: 連続性チェック:曲線
第74回 から3回にわたって、定性的な連続性の評価について解説してきました。 今回第77回は、定量的な評価について解説します。はじめは、曲線について。 要素間の連続性は、 連続性チェック コマンドで定量的に確認することができます。 連続性チェック コマンドでは、色々な要素の組み合わせを選択することができますが、ここではタイプとして「 曲線 - 曲線 」を選択します。 対象の2曲線を選択すると、選択した曲線間の連続性の値を表示します。 いくつか値が表示されます。このコマンドでは、G4(曲率プロットの曲率連続)まで評価することができます。 位置連続(G0)、接線連続(G1)までは見たとおりですが、G2 連続の所は、 接平面の角度 と 曲率差 の2項目があります。 第71回 の「連続性」の回で解説したとおり、選択した2曲線が G2 連続になるためには、 曲率の値 と 接触平面(接平面) が一致している必要があるため、ここではこの2項目から判断します。 曲率は「 曲率差% 」となっています。この曲率差は、以下の方法で計算されます。 曲率差の計
11月7日


T3Japan tools トピック第27回: ドキュメントエクスプローラーのオプション
前回 ご紹介した直線ソリッドのデフォルト値などの設定ページ(「 ドキュメント 」タブ)に、「 ドキュメントエクスプローラー 」の項目があります。本日はこの項目について、ご紹介します。 ●配置条件を独立させる この項目にチェックすると、次に開くドキュメントから、配置条件が独立したタブになります。 ただし、独立させただけでは単にタブの切り替え作業が発生して手間が増えるだけで、まったく意味がありません。この場合は、個別のウィンドウとして取り出してご利用ください。 この設定は、取り扱う部品数や配置条件の数が多い場合等は便利かもしれません。 ●自動モードの開閉を速くする ドキュメントエクスプローラーを自動モードにしているとき、特に沢山のレイヤーを作成した際などに、ドキュメントエクスプローラーウィンドウのの開閉が少し遅いと感じることがあるかもしれません。 この項目にチェックすると、この展開速度が少し速くなります。 ●カレントレイヤーの非表示を警告しない レイヤータブにて、カレントレイヤーを非表示にしようとすると、次のメッセージが表示されます。...
10月24日


第76回: 断面上の曲率
前回の 第75回 では、ゼブラ表示と面間の連続性を解説しました。これは、連続性の定性的な評価方法でした。 今回は、やはり定性的な評価方法ではありますが、面間の連続性を確認する別の方法をご紹介します。形状の断面を作成し、作成した断面曲線の間の連続性を評価する方法です。...
10月10日


T3Japan tools トピック第26回: 直線ソリッドのデフォルト値
直線ソリッドのデフォルト高さは 50 mm です。 多くの製品の場合、50 mm は妥当な大きさで、特に問題は無いのではないかと思われます。 しかし中には、いつも 10 mm 以下の大きさの製品を作っている方もいらっしゃるかもしれません。その場合、50 mm...
9月26日


第75回: ゼブラ表示と連続性
前回の 第74回 では、曲率のプロットと曲線間の連続性について解説しました。 今回は、曲面間の連続性についてです。 曲面間の連続性は、 ゼブラ コマンドで、定性的に評価することができます。 ゼブラ コマンドでは、曲面間の関係を次のように確認することができます。...
9月12日


T3Japan tools トピック第25回: ミニダイアログへ値を入力
ThinkDesign でモデリングするときには、ほぼ必ず、ミニダイアログへ値を入力します。 この時は、常にキーボードから値を入力します。 50 とか 60 とか、キリのよい値ならともかく、中途半端な値をしばしば入力する必要がある場合は、毎回入力が少し面倒かもししれません。...
8月29日


第74回: 曲率プロットと連続性
曲線に対して曲率のプロットを表示することができます。 今回はこの曲率プロットについて。 曲率のプロットからは、曲線内の曲率の変化が分かるほか、曲線間の定性的な連続性の状況を見ることができます。 曲線間の関係を次のように確認することができます。 ●曲線が離れている場合...
8月8日


T3Japan tools トピック第24回: カスタムテキスト
特に2Dで作業しているとき、図面にテキストで注記を加えることがあると思います。 1行だけ書くときもあれば、 複数行の時もあるかもしれません。 でも毎回似たような文字を一から入力するのは面倒ですよね。 T3Japan tools...
7月25日


第73回: 高品質近似
いくつかのコマンドで、「 高品質近似 」オプションを利用することができます。 これは、どのようなオプションでしょうか? 例えば上の例で示した らせん曲線 コマンド。 「 高品質近似 」オプションはデフォルト設定では選択されていませんが、その場合、コマンドは次数3、連続性2...
7月11日


T3Japan tools トピック第23回: ウィンドウのリストを表示
今回は、「 ウィンドウのリストを表示 」コマンドをご紹介します。 実は ThinkDesign の標準機能に、同様の機能のコマンドがあります。 しかし、標準「 ウィンドウのリストを表示 」コマンドは、ウィンドウ(ドキュメント)のリストを表示して切り替えたあと、ダイアログを閉...
6月27日


第72回: セグメント数
前々回の「 次数 」、前回の「 連続性 」に引き続き、今回は「 セグメント数 」をお送りします。 「 セグメント 」とは? 例えば、複数の点列を通過する曲線を作成することを考えます。 この時、この曲線を1つの方程式を用いて表現することも可能ですが、その場合は、高い次数が必要...
6月13日


T3Japan tools トピック第22回: T3Japan ワークベンチ その2
T3Japan ワークベンチの第2回です。 今回は、サーフェスワークベンチを例にして、ワークベンチ全体の作り(構造)を説明します。 以下は、サーフェスワークベンチの 曲線 カテゴリーです。 まず、全体が縦線で2分割されていて、左側に曲線の作成系のコマンド、右側に編集系のコ...
5月30日


第71回: 連続性
前回の「 次数 」に続いて、今回は「 連続性 」をお送りします。 「 連続性 」とは? 曲線間や、曲面間の接続の度合い、つまりどれほど滑らかに接続しているかは「 連続性 」で表現します。曲線の端点と端点、または曲面の境界線と境界線にて、連続性を評価します。...
5月16日


T3Japan tools トピック第21回: T3Japan ワークベンチ
T3Japan ワークベンチは厳密には T3Japan tools ではありませんが、姉妹品ということで、ここでご紹介します。 ThinkDesign はバージョン 2024 よりリボンUIを導入しています。リボンUIにはメリットも多いですが、デメリットもあります。デメリッ...
5月16日


第70回: 次数
ThinkDesignでは、いくつかの曲線や曲面コマンドで、次数・連続性・セグメント数を指定するものがあります。 これらの値の意味を理解し、うまく活用すると、より美しい、または、より扱いやすい要素(曲線・曲面)を作成することができます。そこで今回は、その中から「 次数 」についてご紹介します。 次数は1から始まり、2、3、4、、、と数字が増えていきます。 ●1次: 1次の曲線とはどんな曲線でしょうか。 1次曲線は、次の式で表されます。 y = a x + b これは1次関数の式で、中学校で学習しますね。グラフにすると次の通りです。線は直線です。 ●2次: 次は2次の曲線です。 y = a x^2+ b x + c 2次の曲線では、円や楕円などの円錐曲線が代表的な要素です。 (ThinkDesign 内では、実際には、円と楕円はそれぞれ「円」「楕円」という次数のない要素です。) これらの曲線は平面曲線であり、必ず特定の平面上に存在します。 また、始めから終わりまで、必ず同じ方向に曲がっています。つまり、変曲点がありません。 ●3次:...
4月11日


T3Japan tools トピック第20回: レイヤーの選択
T3Japan tools をインストールすると、要素のプロパティページにいくつかボタンが追加されます。 これらはレイヤーを選択するためのボタンです。今回はこのボタンについて。 ●「説明」ボタン 要素のプロパティでは、レイヤードロップダウンリストから要素のレイヤーを選択(変...
3月31日


第69回: ビジュアルブックマーク
ビジュアルブックマークはご利用でしょうか? ビジュアルブックマークは、名前の通り、現在のビューを保存し、後で再利用することができる機能です。 ビジュアルブックマークにはビューの情報だけではなく、その他様々な情報を保存することができるのをご存じでしょうか?...
3月14日


T3Japan tools トピック第19回: カラーマップの編集
カラーマップコマンドでは、デフォルトで用意されているものの他に、いくつか配色を切り替えて使用することができます。 さらに、独自にカスタマイズした配色を作成することができます。つまり、各色の設定や背景色を独自のものに変更することができるコマンドです。...
2月28日
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