第74回: 曲率プロットと連続性
- T3Japan
- 8月8日
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曲線に対して曲率のプロットを表示することができます。

今回はこの曲率プロットについて。
曲率のプロットからは、曲線内の曲率の変化が分かるほか、曲線間の定性的な連続性の状況を見ることができます。
曲線間の関係を次のように確認することができます。
●曲線が離れている場合

もちろん曲率プロットも離れています。
●端点が一致している場合(G0 連続)

まだ左右の曲率プロットの間に隙間があります。
●接線連続の場合(G1 連続)

プロット間の隙間がなくなりましたが、値(プロットの高さ)が違います。
●曲率連続の場合(G2 連続)

プロットの高さが一致します。つまり、曲率プロットが連続(G0 連続)になりました。
一方、プロットの面間は位置のみ一致(G1 連続)です。

●ねじれ率が連続している場合(G3 連続)

曲率プロットは連続(G0 連続)のままですが、曲率プロットの面が接線連続(G1)になります。
●スムーズ曲率

曲率プロットが接線連続(G1)になります。曲率プロットの面は接線連続(G1)で変わりません。
●曲率プロットの曲率(G4 連続)

曲率プロット、曲率プロットの面共々、曲率連続(G2)になります。
まとめると次表のようになります。

なお、曲率プロットを表示する 曲率 コマンドでは、スケール値を設定すると、曲率プロットを実際の曲線として作成することができます。これでプロット間の接続状況を詳しく調べることができます。

ご利用ください。
thinknews vol.853(2025年7月4日配信)




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