第72回: セグメント数
- T3Japan
- 6月13日
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前々回の「次数」、前回の「連続性」に引き続き、今回は「セグメント数」をお送りします。
「セグメント」とは?
例えば、複数の点列を通過する曲線を作成することを考えます。

この時、この曲線を1つの方程式を用いて表現することも可能ですが、その場合は、高い次数が必要になったり、曲線に不要な振動が発生したりして、あまり良くありません。
そこで一般的には、点列間をそれぞれ個別の単純な曲線で結び、それらを滑らかに連続させて結合し、1つの曲線を表現する方法が取られます。

この点間を接続した曲線内の区間を「セグメント」と言います。
曲線がいくつの セグメント で構成されているかは、要素情報 コマンドで確認することができます。

また、各セグメント間の接続は、前回解説した「連続性」で表現されます。
この例の曲線は、次数:3、連続性:2、セグメント数:5 であることがわかります。
また、コマンド起動後、「接続点」にチェックすると、

セグメントの接続点に点が表示されます。「点作成」をクリックして実際に点を作成することもできます。

ここまで、曲線を例にして説明してきましたが、曲面でも状況は同じです。

曲面では、方向が2つ(U方向とV方向)になるのが相違点です。
これで要素情報コマンドに表示される情報の大部分(主要部分)が分かりますね!
なお、連続性の最大値は 次数 -1 です。つまり、連続性は次数3だと2が最大、次数4だと3が最大です。
一方、セグメント数には数の制限はありません。
thinknews vol.847(2025年5月9日配信)
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