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第70回: 次数

  • T3Japan
  • 4月11日
  • 読了時間: 2分

ThinkDesignでは、いくつかの曲線や曲面コマンドで、次数・連続性・セグメント数を指定するものがあります。


これらの値の意味を理解し、うまく活用すると、より美しい、または、より扱いやすい要素(曲線・曲面)を作成することができます。そこで今回は、その中から「次数」についてご紹介します。


次数は1から始まり、2、3、4、、、と数字が増えていきます。


●1次:

1次の曲線とはどんな曲線でしょうか。

1次曲線は、次の式で表されます。

y = a x + b


これは1次関数の式で、中学校で学習しますね。グラフにすると次の通りです。線は直線です。



●2次:

次は2次の曲線です。

y = a^2+ b x + c


2次の曲線では、円や楕円などの円錐曲線が代表的な要素です。

(ThinkDesign 内では、実際には、円と楕円はそれぞれ「円」「楕円」という次数のない要素です。)


これらの曲線は平面曲線であり、必ず特定の平面上に存在します。

また、始めから終わりまで、必ず同じ方向に曲がっています。つまり、変曲点がありません。



●3次:

3次曲線はその途中に変曲点を1つ持つことができます。つまり、曲がる方向を1回変えることができます。そのため、空間的にひねった形状を表すことができます。


したがって、単一の要素で3次元的な形状を表すためには、最低3次の次数を持つ必要があります。


以後4次、5次と次数を上げていくと、持てる変曲点の数が2個、3個と増えていきます。

しかし、変曲点の数が増えると曲線が振動しやすく、つまりグニャグニャしやすくなるため、形状制御が難しくなります。また、計算時間も多くかかるようになるため、必要以上に次数の高い要素は作らない方が良いでしょう。


オマケ:

ThinkDesign では、設定できる次数に制限は無いようです。以下は 500 次の曲線の例です。



thinknews vol.839(2025年3月7日配信)

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