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第41回: 変換参照要素と移動情報の複製

更新日:2023年7月26日

メッシュの簡易整列を行った時などに、対象のメッシュではない、小さなメッシュが生成されることがあります。何だこれ、と思った方もいらっしゃるかもしれません。

これは「変換参照要素」と言い、メッシュの整列コマンドなどで、「変換参照要素を作成する」にチェックした際に生成されます。

この「変換参照要素」とは何でしょうか?


変換参照要素にはメッシュを整列したときの、メッシュの「移動の情報」が格納されている、特別なメッシュです。

整列の複製」コマンドを使用すると、この変換参照要素から要素の「移動の情報」を取り出して、他の要素に適用してコピー(移動)することができます。


整列の複製コマンドでは、メッシュだけでなく、曲面やソリッドなど、その他一般の要素も処理することができます。

名前の通り、メッシュを整列させた後、同じ場所にメッシュの元要素などを移動するのに使用します。


ここで、これ、何かに似ていると思いませんか?

そうです、前回説明した「GSMコピー」と似ているのです。


GSM要素は、「元の要素の情報」+「GSMの変形情報」で構成されています。GSMコピーコマンドは、このうちの、「GSMの変形情報」だけを取り出して他の要素に適用するコマンドでした。

整列の複製コマンドは、同様に変換参照要素から「移動の情報」だけを取り出して、他の要素に適用するのです。

別のコマンドなのにちょっと似てて、面白いですね!


ん?「移動の情報」を取り出して、他の要素に適用?

これ、「移動/コピー」コマンドで移動(コピー)した要素から「移動の情報」だけを取り出して、他の要素に適用することができたら便利だと思いませんか?


しかし残念ながら、変換参照要素を生成するのは、メッシュの整列系のコマンドだけなのです。したがって、メッシュを取り扱わないときには利用することができません。


ただし、移動/コピーコマンドを「リンクしてコピー」オプションを使用して履歴付きで実行した場合は、

後から移動の情報を取り出すことができます。


情報を取り出したい履歴をモデル構造ツリーから再定義し、パラメーターは何も変更せずに再定義ボタンを押します。


続いて移動/コピーコマンド開始し、「入力値の回復」ボタンを押します。


すると、先に再定義した移動/コピーコマンドで使用されていた「移動の情報」がコマンドに入力されます。これで「移動の情報」を取り出すことができました。

あとは、移動(コピー)する要素を選択してコマンドを実行します。


簡単ですね! みなさまご活用ください。



thinknews vol.746(2022年10月7日配信)

Kommentit


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