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第53回: ソリッドのいろいろ(オープンソリッド)

更新日:6月28日

ThinkDesign で扱うソリッドには、次の4種類があります。

●マニフォールドソリッド

●オープンソリッド

●ノンマニフォールドソリッド

●マルチシェルオブジェクト


「ソリッド」というと、多くの場合、一般的には「マニフォールドソリッド」のことを指します。マニフォールドソリッドは、「面で囲まれた閉じたソリッド」のことです。


ThinkDesign では、その他の3種類のソリッドも、マニフォールドソリッドと同様に取り扱うことができます。今回はその中で、「オープンソリッド」を取りあげます。


オープンソリッド とは、名前の通り「開いている」ソリッド、つまり、「閉じていない」ソリッドのことを指します。


見た目は複数の曲面が、その場にバラバラにあるだけの状態と同じように見えますが、面はすべて繋がっており、1つの要素になっています。(モデル構造では「スキン」と表示されます。)


オープンソリッドはマニフォールドソリッドと同様に取り扱うことができます。つまり、各種のフィーチャーを追加することができます。


また、大きな特徴として「内側と外側」、言い換えれば「裏と表」を持っています。

したがって、例えばオープンソリッドに「」を開けると、穴はソリッドの「内側」に作成されます。


マニフォールドソリッドも穴は形状の内側へ作成されます。それと同じですね。


そしてこの内側と外側は、集合演算を行う際にとても重要です。

この場合、オープンソリッドは、「内側へ無限に大きな厚みを持っているソリッド」であると考えます。


集合演算の、和/差/積 はこれを元に行われます。


特に、差と積を行う場合、ソリッドの内外(裏表)が重要です。


裏表が自分の想定と違った場合は、得られる結果が想定と反対になってしまいます。この場合、差ではなく積を使うなど、使うコマンドを変更すると良いのですが、その他に、ソリッドの裏表を反転することもできます。


反転には、法線の反転 コマンド(修正→ソリッド→法線の反転)を使用します。


このコマンドでは、ソリッドの表側を示す矢印が表示され、ダブルクリックすると裏表を反転します。また、このコマンドでは、ソリッドの裏側が暗く表示されるので、裏表の判定を行いやすいですね。


オープンソリッドを取り扱う場合は、この点にご注意ください。


thinknews vol.781(2023年10月6日配信)

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