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第59回: 自動保存と自動バックアップ

更新日:6月28日

今回は、データのバックアップについて。


みなさま、データのバックアップはされているでしょうか。

残念なことですが、様々な理由で、作業中のデータ失われる危険性があります。


例えば、ThinkDesign で作業中に「内部エラー」が発生することがあるかもしれません。内部エラーが発生した場合は、そのデータの内容は保証されません。


また、PC側のトラブルでデータが失われる可能性もあります。実際、ハードディスクのハードウェア障害で、保存しておいたデータが破壊された(読めなくなった)という報告も、何件かいただいています。


ThinkDesign には、このような状況に対して、データをバックアップする機能があります。


ここには、2つの機能が用意されています。

自動保存」と「自動バックアップ」です。両者一見似たような機能のように見えますが、少し違います。


  • 自動保存 「自動保存」は、一定時間おきに強制的にバックアップファイルを保存する機能です。バックアップファイルは、システムのテンポラリーフォルダーに特別な名前で保存されます。なお、デフォルトでは自動保存の間隔は、60 分の設定になっています。 この項目の「時間」は、通常の時計で測る時間ではなく、CPU を使用した時間で測定されます。つまり、何かコマンドを実行して、CPU を使用した時間が設定時間に達すると自動保存が行われるのです。ThinkDesign 起動後、何もせずに 60 分間放置しておくと自動的にデータが保存される、というわけではありません。 この機能が有効に働くのは、内部エラーが発生して強制終了した時の、次の起動時です。この際に、バックアップファイルがあれば、それを開くかどうかを確認するダイアログが表示されます。

バックアップファイルを開いた際は、中身に問題がないかよく調べ、問題なければ、そのデータを再利用することができます。


自動保存機能では、所定の時間が経過すると、作業中にも関わらず強制的に自動保存機能が動作します。そのため、自動保存があまり頻繁に働くと、少しうるさく感じられるかも知れません。そのあたり、あまり負担にならない時間で設定するのが良いでしょう。


  • 自動バックアップ 「自動バックアップ」は、ファイルを上書き保存した際に、前のファイルの名前を変更してバックアップファイルとして保存しておく機能です。 もし何か問題が発生したときは、ThinkDesign 起動後、何もファイルを開かない状態で、ファイル→回復 コマンドを選択します。

コマンドを実行すると、デフォルトでは、バックアップファイルの格納フォルダーが開きます。通常は最新のバックアップを選択して、作業を進めます。(このファイルは、「前回保存時のファイル」なので、前回の保存以降に行った変更は失われます。)


この機能では、複数個(デフォルトでは10個)ファイルがバックアップされるので、例えハードウェア障害が発生したとしても、データを救済できる可能性が高まります。


バックアップは「転ばぬ先の杖」です。これらの機能を、うまくご活用ください。


thinknews vol.799(2024年4月5日配信)

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