ThinkDesign では、読み込むファイル別に、変換オプションを指定することができます。
これは、ファイルを開くコマンドなどで表示されるファイル選択ダイアログで、ファイルの種類を選択し、「オプション」ボタンをクリックすると利用することができます。
DXF/DWG や、IGES などに変換オプションがあることは、みなさまもよくご存じかもしれませんが、実は e3 ファイルにも同様のオプションがあります。
ファイルの種類として e3 ファイル を選択して、「オプション」ボタンをクリックすると、次のダイアログが表示されます。
一般、読み込み、保存 と3ページああります。
●一般
このページには次の2項目があります。
●ビジュアルブックマーク
このページで単にドロップダウンリストを選択しても何も表示されません。この項目には使い方があります。
はじめに、ビジュアルブックマークを設定してある e3 ファイル を選択して「オプション」をクリックします。
すると、ドロップダウンリストには、e3 ファイルで設定されているビジュアルブックマークのリストが表示されるようになり、
選択したビジュアルブックマークで e3 ファイルを開くことができます。
●クイックロード
この項目を選択すると、e3 ファイル内の設定にかかわらず、最も軽量のアセンブリ設定(テセレーション 低レベル)でファイルを開きます。この設定は、外部コンポーネントの最軽量表示です。
●読み込み
このページには次の2項目があります。
●排他モードで開く
選択すると、ファイルを「排他モード」で開きます。排他モードで開かれたファイルは、他のPC(他の人)が開こうとすると、次のメッセージを表示して、開くことができなくなります。
この設定を使用すると、複数人で作業する際に、共有フォルダーのファイルを何人かで同時に変更してしまうようなトラブルを防ぐことができます。
●材質
この項目は、旧バージョンのファイルの互換性を維持するための設定です。通常はデフォルトの「色ベースの材質」から変更する必要はありません。
●保存み
このページには次の2項目があります。
●圧縮
ThinkDesign は保存時に、データを圧縮して保存しています。圧縮するとファイルサイズが小さくなり、保存/読み込みが速くなります。
通常はこの設定を変更する必要はありません。
●表示データの保存
ThinkDesign は保存時に画面表示用のデータを e3 ファイル内に保存しています。「作成しない」を選択すると、ファイルサイズが小さくなりますが、ファイルの読み込み時に表示用データを生成するため、ファイルの読み込みが遅くなることがあります。
通常はこの設定を変更する必要はありません。
e3 ファイルにオプション設定があるとは、案外盲点かもしれません。
保存時の設定はあまり変更する余地がありませんが、「クイックロード」や「排他モードで開く」などの設定は便利に使えるかもしれませんね!
thinknews vol.813(2024年8月2日配信)
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