第79回: ローカル情報コマンド
- T3Japan
- 1月16日
- 読了時間: 2分
前回、前々回と、曲線間、曲面間の連続性を定量的に評価する連続性チェックコマンドをご紹介しました。
今回は、1つの要素内で要素の形状の情報を定量的に得る方法をご紹介します。
ローカル情報 コマンドです。

ローカル情報コマンドでは、曲線、曲面、メッシュを選択して、その局所的な情報を数値で表示します。
例えば、曲面を選択すると、次のように表示されます。

選択した点に関する以下の情報が表示されます。
・位置(座標値)
・接線(ベクトル)
・曲率(主曲率半径や、その方向ベクトル)
● 【重要】 主曲率 【重要】 ●
曲面上のある点 P と、点 P における曲面の法線を含む平面(法平面)を考えます。この法平面は無数にあります。 ここで、曲面と各法平面との交線を作成するとします。

各交線の点 P における曲率は、参照する法平面によって値が変わります。
その中で、最大の曲率を 最大主曲率(κ1)、最小の曲率を 最小主曲率(κ2)と言います。この2つを合わせて「主曲率(principal curvatures)」といいます。
また、κ1 と κ2 の方向(点 P における交線の接線方向)は 主方向 と呼ばれ、互いに直交することが知られています。
ローカル情報コマンドでは、主曲率は曲率ではなく 曲率半径 で表示されます。(曲率の逆数が曲率半径です。)そのため画面上には曲率半径を示す円弧が表示されます。実際の曲がり具合やその方向をイメージしやすいですね。

また、「要素を作成する」にチェックすると曲率半径を示す円弧などを実際の要素として作成することができます。

ご利用ください。
オマケ:面上線
面上線は要素に参照する曲面の情報が含まれています。そのため、ローカル情報 コマンドでは、曲線であるにもかかわらず曲面の情報(参照する曲面の情報)も出力されます。

また、曲率 コマンドでは、ベース曲面の曲率 にチェックすると、曲線自体ではなく、参照する曲面の曲率を表示することができます。直交 にチェックして、主方向を切り替えることもできます。

曲線なのに、面白いですね。
thinknews vol.871(2025年11月28日配信)




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