T3Japan tools トピック第29回: 面の裏側を暗く表示
- T3Japan
- 4 日前
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前回のミニセミナー 第78回 で、曲面の 連続性チェック について解説しました。

曲面の連続性、特に G1(接線連続)を測る場合、境界線における法線の方向が基準になるので、曲面の裏表が重要でしたね。

曲面の裏表は、曲面のUV方向から判断することができます。

U と V をそれぞれ X と Y と仮定すると、Z に相当する方向が表側です。
しかしいくつも曲面がある場合、1つ1つ個別にUV方向を確認するのは面倒ですよね。。。
T3Japan tools には、曲面の裏表を簡単に表示するツールがあります。「面の裏側を暗く表示」コマンドです。

実行すると、コマンド名の通り、面の裏側が暗くなります。

この例では、真ん中の面だけ暗く表示されており、方向が違うことがわかります。もう一度実行すると元の表示に戻ります。
これで面の裏表が一目瞭然ですね!
なお、この「裏表」は、対象がバラバラの曲面の場合は各面の裏表そのものですが、ソリッド化すると、各面の向きにかかわらず、ソリッド全体の裏表が参照されるようになります。
次の絵は上の絵のデータをソリッド化し、面の裏を暗く表示 コマンドを実行している状態です。
ソリッド化時に真ん中の面の方向は変えていませんが、面はすべて同じ色(表)で表示されています。

裏返すと反対側はすべて暗く表示されています。これでこのソリッドは、こちらが裏だとすぐにわかります。

連続性チェック コマンドも、ソリッドを構成する面を選択した場合は、面の方向として、ソリッドの裏表が参照されます。

参考まで。
thinknews vol.870(2025年11月17日配信)




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