プロパティで検索
ツール → 情報 → プロパティで検索
各要素の持つプロパティ(面積、長さ、次数、制御点数、トレランス値など)で要素を検索します。該当する要素が見つかれば、ハイライト(選択)して示します。また、「レイヤーを変更する」にチェックすると、該当の要素を指示したレイヤーに移動します。微少面積の面、微少長さの曲線、極端に大きなトレランスの要素等、少し特殊な要素の検索にご使用ください。
「ソリッド内の要素も対象」にチェックすると、ソリッドを構成する面やエッジも検索対象に含みます。この時、「レイヤーを変更する」と併用すると、該当する要素をソリッドのレイヤーとは違うレイヤーに移動するのでご注意ください。
長さや面積などの値の差違は、ドキュメントのプロパティ → 一般 → アドバンス の「トレランス」の値を基準にして判断しています。そのため、特にしきい値に小さな値を指定した場合など、精度の関係で同じ要素が = と < または > の双方に含まれることがあります。
重複要素の処理
ツール → 情報 → 重複要素の処理
重複した要素を検出して処理します。
処理内容は、「処理」ドロップダウンリストより、「選択」、「非表示」、「レイヤー変更」、「削除」を選択することができます。重複していると見なすトレランス値を入力することができます。
レイヤー詳細情報
ツール → 情報 → レイヤー詳細情報
レイヤーの詳細情報を表示します。情報を CSV ファイルに出力する機能もあります。
このコマンドでは情報を表示するだけなので、レイヤーの説明の変更、追加や、新しいレイヤーの設定などは通常のレイヤーパネルから行ってください。
なお、非表示になった駆動寸法の集計方法が通常のレイヤーパネルとは異なるので(本機能ではカウントされない)、非表示になった駆動寸法の値のみ通常のレイヤーパネルの表示/非表示の要素数と異なります。
ソリッド間の最短距離
ツール → 情報 → ソリッド間の最短距離
ソリッド間の最短距離を表示します。
コマンド起動後、最短距離を表示したいソリッドを続けて2つ選択します。
対ソリッドだけではなく、対曲線、対曲面の最短距離も測れます。なお、コンポーネント内の要素は選択することができません。
平面間の角度
ツール → 情報 → 平面間の角度
2平面間の角度を表示します。
角度を測りたい平面を続けて選択してください。 角度は0度~90度で表示します。
なお、直線対直線、直線対平面、平面対平面で角度を取得することができます。
点の距離マップ
ツール → 情報 → 点の距離マップ
点と曲線や曲面との距離を分析し、色分け表示します。距離ごとにレイヤー分けすることもできます。
初めに点を選択します。表示されている点をすべて選択するモードがデフォルトです。個別に選択することもできます。
点を選択すると、次に曲線もしくは曲面を選択します。要素選択後、選択終了ボタンを押します。選択すべき要素に応じてフィルターをかけるようにしてあるので、特に後からフィルターを設定する必要はありません。
続いて全点測定ボタンを押すと、距離を調べます。対象曲面/曲線が複数ある場合は、もっとも点に近い要素を採用します。(このプログラムは、GPL で作成されているため、処理はあまり速くありません。)いったん測定が終了すると、再評価ボタンを選択することができるようになります。距離を変更して再評価してください。
距離ボックスは、もっとも右のボックスに値を入力すると、その左4つは、0との間で比例配分します。左の4つは個別に値を入力することができます。閾値を比例配分したくないときは、まず右端のボックスに入力し、次に残りの4つのボックスに入力してください。なお、値は必ず左に行くに従い小さくなっている必要があります。また、情報欄に表示される各種情報は、「計算から除外」と指示している点を除外して計算しています。
レイヤー変更ボタンを押すと、レイヤーボックスに入力されている値に従い、点のレイヤーを変更します。色とレイヤー名は、次のファイルにデフォルト値が設定されています。
autoload\T3Japan\files\DistMapDefaultColor.txt
autoload\T3Japan\files\DistMapDefaultLayer.txt
色は Default 配色を基準にして、青水色緑黄色赤 と並ぶように設定してあります。(配色を Default から変更している場合は変な並びになるかもしれません。)
面の裏側を暗く表示
ツール → 情報 → 面の裏側を暗く表示
面の裏側を暗く表示します。選択するたびに暗く表示したり元に戻したりします。
線の方向
ツール → 情報 → 線の方向
方向はX軸方向を基準に反時計回りを正とします。仰角/俯角は、XY平面となす角を表示します。仰角になる場合が正です。すべてワールド座標系基準です。
ソリッドやコンポーネント内のソリッドのエッジも選択することができます。
強化2要素
ツール → 情報 → 強化2要素
標準の「2要素」コマンドと同様に2つの要素間の情報を表示します。
標準の2要素コマンドに比べ、以下の追加機能があります。
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他のコマンド起動中に同時に使用できる
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最近点に点を作成することができる
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軸沿い距離を測定することができる
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ワークプレーン基準とワールド座標系基準を切り替えることができる
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要素1または2を固定して、連続して別の要素との間で測定することができる
要素トレランス
ツール → 情報 → 要素トレランス
選択する要素のトレランス値を表示します。
「I/O Window に出力」にチェックすると、結果を I/O Window に出力します。
曲面の最小曲率半径
ツール → 情報 → 曲面の最小曲率半径
曲率コマンド(ツール→情報→解析→曲率)を起動し、以下の設定を行います。
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「最小曲率半径」を選択
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「有効にする」にチェック
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要素の選択で「面」を選択
そのため、コマンド起動後すぐに対象の曲面を選択することができるようになります。
ショートカット2の「解析コマンドの選択をリセット」と組み合わせてご使用ください。
曲線/曲面の曲率半径
ツール → 情報 → 曲線/曲面の曲率半径
ローカルコマンド(ツール→情報→解析→ローカル)を起動し、以下の設定を行います。
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「曲面の曲率」にチェック
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「曲面の曲率」ノードを展開
そのため、コマンドの起動後すぐに曲率半径の値を確認することができるようになります。
ただし、「曲面の曲率」ノードは要素を選択した後でないと表示されないため、このコマンドを実行するときは、対象の要素を選択しておいて実行してください。(要素を選択せずに実行した場合は、ローカルコマンドを普通に起動します。)
コンテキストメニューに登録するといいかもしれません。
ショートカット2の「解析コマンドの選択をリセット」と組み合わせてご使用ください。
重複した制御点の検索
ツール → 情報 → 重複した制御点の検索
NURBS 曲線/曲面の制御点のうち、重複したもの(距離がしきい値以下で同じ場所にあると見なせるもの)を検索します。検出された制御点は、指示したレイヤーへ点として作成します。
デフォルトでは検出された点の属する要素も同じレイヤーへ移動します。調べる対象がソリッドを構成する面だった場合でも、その面のレイヤーを変更します。変更したくない場合は「該当する要素のレイヤーも変更する」のチェックをはずしてください。
なお、縮退したエッジや、閉じた面の閉じている境界線上の制御点は必ず重なっているので、本コマンドで必ず検出されます。
本コマンドでは要素情報コマンドを使用して、実際に点を作成してその位置を調べています。そのため、特に制御点の多い面がたくさんある場合など、実行に少し時間がかかります。また、本コマンド終了後は要素情報コマンドの速度が少し遅くなるようです。ご了承ください。
フィレットの検索
ツール → 情報 → フィレットの検索
モデル中の「フィレット」と思われる形状を検索して選択します。
本コマンドでは、曲面の 最小曲率半径 を調べ、値が指定した 最小半径 と 最大半径 の中に含まれており、かつ、面内での値の変化が 許容誤差 以下のものをフィレット(一定半径)とみなして選択しています。(つまり徐変しているものは選択対象外です。)
「レイヤーを変更する」にチェックすると、該当する要素を指示したレイヤーに移動します。「ソリッド内の要素も対象」にチェックすると、ソリッドを構成する面も検索対象に含みます。この時、「レイヤーを変更する」と併用すると、該当する要素をソリッドのレイヤーとは違うレイヤーに移動するのでご注意ください。
形状によっては、一見フィレットのように見えていても、面内が荒れていて最小曲率半径が一定しない面があるかもしれません。デフォルトでは 許容誤差 を 10% に指定してありますが、この値では少し厳しそうな場合は、例えば 50% とか、80% などの大きめの値を指定してみてください。選択される形状が増えます。(ただしフィレットではない形状が選択される可能性も高まります。)
重複したソリッドの検索
ツール → 情報 → 重複したソリッドの検索
コマンドを実行すると次のダイアログが表示され、「スタート」ボタンを押すと検索を開始します。見つかったソリッドは「レイヤー」で指定したレイヤーに移動します。
このコマンドでは、まったく同じソリッドがその場に複製されているような状況のソリッドを検索します。重複の検出は、ソリッドの表面積と境界ボックスを比較して行っています。しかしこの方法では状況によっては似たソリッドを重複しているものとして検出してしまう可能性があります。
「詳細にチェックする」にチェックすると、表面積と境界ボックスに加え、重心も比較します。このオプションを指定すると正確な比較になりますが、しかし、重心の比較は重心コマンドを使用している都合上、対象のソリッドが開いていると、次のメッセージが表示されてしまいます。このメッセージを抑止することはできないので、こののメッセージに対しては「はい」を選択して続行してください
なお、「まったく同じソリッドがその場に複製されているような状況」は、「詳細にチェックする」オプションを指定しなくても、かなり有効に検出できるのではないかと思われます。